【ブログ】衛星活用講座 1:変化検知とは?
はじめまして!エンジニアの安井秀輔です。 今回は、衛星データの活用方法として変化検知についてご紹介します。
人工衛星はほぼ同じ軌道で周回しているので、同じ場所を定期的に撮像(定点観測)しています。 解像度や観測条件も同じようになることが多く、対象物の変化を捉えるのにはとても向いています。
それに加えて、過去の画像もアーカイブとして残っているので、遡ることで変化の経過や詳細も把握できるようになります。
例えば、タイムラプスをイメージしてもらえるとわかりやすいです。 撮影する周回軌道は固定されているので、物の移動や変化だけを理解しやすいです。
このような衛星ならではの特徴を生かした検出方法が変化検知です。スペースシフトでは、変化検知をすることで「新規建造物検知」「洪水検知」などを展開しています。
新規建物検知
「新規建造物検知」は衛星データから新しく建設された建物だけを抽出するアルゴリズムです。 直近では、AWS マーケットプレイスにも公開しました。
洪水検知
「洪水検知」とは、災害に遭われたエリアを抽出して、さらに浸水深も推定するアルゴリズムです。
経済産業省及びNEDO主催「NEDO Supply Chain Data Challenge」では、災害部門で最優秀賞を頂きました。
経済産業省及びNEDO主催「NEDO Supply Chain Data Challenge」のシステム開発部門(災害)で1位、アイディア部門で2位を受賞
このように、衛星データを活用した変化検知の有用性は多いにあります。 単純なアイデアだからそこ、安定した精度と信頼できる結果を提供できると考えています。
より詳しく知りたい方は、当社HPの お問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 記事作成者:安井秀輔( 技術開発部 )