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【ブログ】衛星データを活用した変位解析 ①:変位解析とは

皆さんはじめまして、スペースシフトの事業開発部の堤です。スペースシフトでは、衛星データの活用事例などをご紹介する事によって、宇宙利用を身近に感じてもらい、皆さんの事業への応用などに興味を持っていただくために、ブログを始めることにしました。今回は記念すべき1 回目の投稿ということで、 スペースシフトが提供している変位解析技術についてご紹介したいと思います。 

 この「変位解析」という言葉もあまり馴染みの無い方が多いのではないかと思います。一方で、「測量」という言葉は比較的聞き覚えのあるワードではないでしょうか。測量とは「機器を用いて地表上の各点相互の距離・角度・高低差を測定し、形状や面積などを求め、これを数値や図面で表す技術。(スーパー大辞林より引用)」という意味で、平たく言えば「地形を計測し、それを地図などで表現する技術」ということになります。地形の計測には三角測量、航空測量などの他に、最近ではドローンを用いたものまで実用されています。 

 スペースシフトがイタリアの TRE Altamira社と提携し展開している「変位解析サービス」は、InSAR と呼ばれる、「SAR(合成開口レーダー)衛星のある 2 時期の観測データから、各計測点の相対的な位置の変化を抽出する技術」を用いたサービスです。技術的な話は別の回でご紹介したいと思いますが、この技術を用いることで、ある時期を基準とした長期的な地盤・建物等の位置の変化を知ることができます。同一の SAR 衛星が地球上の同じエリアを観測する周期はおよそ 12 日程度で、もちろん過去のデータを遡って解析することが可能です。 

1:可視化した変位解析の結果例 

 衛星データを用いた変位解析技術は、特に海外での活用が活発で、具体的な事例としては、水道管やパイプライン・山岳部・工場の数年単位でのモニタリング等などが挙げられます。日本国内でも少しずつではありますが実用され始めていて、自治体の導入事例などはニュースにもなったのでご存知の方も多いのではないでしょうか。 

 ということで、今回はイントロとして変位解析の概要をご紹介しました。次回以降では、この変位解析の具体的な事例のご紹介や、変位解析の詳しい解説、そもそもSAR衛星とは何なのかなど幅広くご紹介していく予定ですのでお楽しみに。 

 詳しく知りたい方は、当社HPの お問い合わせフォームよりご連絡ください。

  • 記事作成者:堤 大陸( 事業開発部 )

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