スペースシフト、 The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge に採択
〜 遊休農地の検出により農地利用状況調査業務の省力化を目指します 〜
株式会社スペースシフト(本社:東京都千代田区、代表取締役 金本成生、以下、スペースシフト)は、The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challengeにおいて、福山市農業委員会への提案「衛星データと AI による遊休農地判定及び、農地モニタリングによる農業DXサポート」が採択されたことを発表致します。
■ The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge について
本プログラムは、広島県がDXの推進と地域の課題解決を目的として、広島市を始めとする県内の15市町とスタートアップ企業をマッチングするものです(ひろぎんエリアデザイン株式会社、Creww株式会社の 2 社が広島県の委託を受け運営)。参加している各市町が持つ地域課題やサービス、行政事務に関する課題について、その解決に向けた革新的なアイデアや技術を持ったスタートアップ企業が応募を行いました。エントリー・提案の総数は 304 件に及び、今回その中から 26 件が採択されました。2024年3月に本プログラムの成果発表会が開催される予定です。
■ 今回採択された案について
今回採択されたのはスペースシフトが福山市農業委員会に提案した、SAR 衛星データの AI 解析による農地利用状況調査業務の省力化に関するアイデアです。現在福山市農業委員会では、農地利用最適化推進委員による農地利用状況調査(農地パトロール)を実施していますが、地図準備から現地確認、結果整理に多大な労力を費やしています。本アイデアでは、AI による画像データの解析による農地利用(遊休農地)の一次判定をすることで省力化を目指します。更に、効率的に遊休農地の検出を行うことで、それらの土地の利活用の促進や、培われた技術をプラットフォーム等への転用を行うことで産業の効率化、活性化を目指します。
光学衛星を用いた遊休農地に関する類似のサービスは前例がありますが、SAR 衛星を活用する今回のアイデアはいくつかの点での優位性が期待できます。まず、SAR 衛星はその特性から、天候の影響を受けず安定した観測が可能であり、また、光学衛星だけでは判読の難しい土地の特性などの判別が可能です。さらに、スペースシフトが独自に開発する AI を活用することで、従来の光学衛星と人手による解析に比べてコスト面や精度面での向上も期待できます。
遊休農地の管理および利活用は日本全国の自治体での課題でもあり、SAR 衛星を活用する今回の取り組みは全国及び世界への展開が可能な技術です。そのため、本事業の完了後は、得られた知見・ノウハウを元に、より深い実証を進めると共に、自治体への提案や関連企業との協業をはじめとする、国内外のマーケットへの参画を予定しております。