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NEWS

CTO及びCSO就任のお知らせ

〜衛星データ解析ベンチャーのスペースシフト、新体制により技術開発及び事業拡大を推進〜

株式会社スペースシフト(以下スペースシフト)は、2022年10月1日付で、同社の最高技術責任者(以下CTO)に下村秀樹、最高戦略責任者(以下CSO)に中村貴裕が就任したことをお知らせいたします。同責任者のもと、開発環境の整備や技術開発の加速化、及び衛星データ活用に係る事業領域の拡大を推進してまいります。

 

■ 背景

スペースシフトは、地球観測衛星のうち、特に合成開口レーダー(SAR)衛星から得られるデータを、AIによって自動解析する技術を開発しています。SAR衛星は光学衛星と異なり、衛星から発するマイクロ波の反射により地表を見るため、独特なノイズがある画像になり、地表の様子を判読するためには特殊な知識を必要とします。一方、太陽の光を必要としないため、雲で被われていても地表の様子を見ることができ、夜でも観測可能であるなど利点も多く、今後の衛星データ利用の拡大においては重要な存在です。専門家でも判読が難しいとされるSAR衛星のデータを、スペースシフトが開発するAIによって解析することで、これまで人の目では認知できなかった地球の様子を捉えることが可能になります。

スペースシフトは、昨年2月にシリーズAとして5億円の資金調達を行い、経営資源をソフトフェア開発に集中させることで、技術開発の加速化、及び事業拡大を進めてまいりました。この度、新たなCTO及びCSOを迎えることで更なる成長を図り、衛星データ活用を通じた社会活動の最適化、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。

今回の人事について、代表取締役の金本は、「昨年実施したシリーズAの資金調達をきっかけに、弊社のチームやビジネスの成長が加速しています。それに伴い、より強固な技術開発の基盤構築や、海外戦略、資金調達など多方面での対応が課題となっています。今回、経験豊富な2名のメンバーを迎えることで、急激なビジネスの拡大に耐えうる組織と経営戦略を構築し、世界の衛星データ利活用を牽引する立場を確立して参ります。」と述べています。

 

■ コメント

● 下村秀樹(CTO)

人工衛星を活用したリモートセンシング、特にSAR衛星とその画像処理は、地球の今を知り、我々の生活を安全に豊かにする重要技術となっています。私のこれまでのソフトウェア、AIの技術と経験を活かし、スペースシフトでの活動を通して社会全体に貢献していきたいと思います。

下村秀樹(CTO)

 

● 中村貴裕(CSO)

地球周回のIOTインフラである衛星が民間によって大量に打ち上げられる時代が到来しました。次はこれらの衛星群をどのように活用していくかが大きなテーマであり、スペースシフトのSAR衛星データに特化したAI技術はその一翼を担えると確信しております。私のこれまでの大手企業アライアンス、新規事業開発、スタートアップでの経営執行経験を活かし、事業戦略を描くという立場で、スペースシフトの事業成長、更にはその先にある地球規模の課題解決と宇宙産業創出に貢献していきたいです。

中村貴裕(CSO)

 

■ 経歴

● 下村秀樹(CTO)

1993年 国立東京農工大学大学院修了、工学博士.同年NEC入社、郵便住所読取り装置のソフトウェア等の研究開発及び事業化に貢献。その後1998年からソニーに移り、ロボティクス,人工知能の研究開発に従事。特に音声画像認識,機械学習、ヒューマンロボットインタラクションの研究チームを統括し、AIBOの開発にもかかわった。続いてソニー社内の新規事業創出組織にて、事業創出活動と人材育成を両立させる取り組みをリード、ソニーとZMPとのJV「エアロセンス」やソニーでの新規事業「MESH」の創出に深くかかわった。2019年1月にPanasonic入社。Bay Areaに赴任し新規事業開発、人材育成、企業風土改革を並立する取組みに挑戦。2020年7月に帰国し、月面着陸船を開発するスタートアップ(株)ispaceのCTOに着任、技術組織を統括しながら月面着陸船開発及び中長期研究開発の立案検討を主導した。2022年10月より現職。

● 中村貴裕(CSO)

高校生の頃に読んだ科学雑誌Newtonをきっかけに宇宙に興味を抱く。九州大学、東京大学大学院で太陽系起源の研究をした後、新卒でアクセンチュア(株)に入社し小売や製造業のSCM領域のコンサルティングに従事。その後(株)リクルートに転じ、新規事業開発室にて自ら企画・立案した事業の立ち上げを複数経験。2015年より(株)ispaceにて、取締役COOとしてビジネス全般を統括。事業開発、政府リレーション、米国・欧州展開、組織開発やHAKUTO、HAKUTO-Rの立上げと推進を行い、2017年に日本では過去最高額となる103.5億円のseriesA資金調達を実施。社員2名から社員200名規模へのスケールアップを経験。2022年7月に宇宙×気候変動×生物多様性をキーワードに地球規模の課題解決を目指して、株式会社Midtownを創業。複数のスタートアップ企業のCXOやアドバイザー、月面産業ビジョン協議会の座長代理を兼務。

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