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【ブログ】森林分野における衛星画像の活用例のご紹介

今回は、衛星画像の森林分野での活用について触れたいと思います。

農林水産業といった第一次産業の担い手の減少などは、よく聞く課題かと思いますが、林業分野においても顕著であり、林業の業務の効率化を目的として昨今は「スマート林業」の推進が行われています。

スマート林業の取り組みは、伐採作業であれば大型機械の導入、森林資源の調査であれば航空レーザ測量など、多岐にわたります。数多くの取り組みがある中で衛星画像の利用が期待されているのは、森林資源の調査や、管理する森林に何らかの変化が生じた際の把握です。弊社でも様々な林業関係者から、「衛星画像を使用して森林資源の調査ができないか」とお声がけいただくこともあり、林業に活用いただけるような技術開発を進めております。以降では、その技術の概要について、ご紹介いたします!

弊社では、樹冠を検知するAI(以下、「樹冠検知AI」)を所有しております。樹冠検知AIを活用することで、森林資源の調査項目の一部である、樹木の本数や蓄積量を推定することが可能になります。まずはイメージを持っていただくために樹冠検知AIにより検知した結果を御覧ください。

樹冠検知AIの検知例(スペースシフト作成)

 

少々わかりにくいのですが、背景の画像が森林エリアの光学衛星の画像です。画像上で太陽光が当たり、白く見えている部分が樹木の頂点になっているイメージです。そして、この1つ1つの黄色ボックスが樹冠検知AIにより検知した「樹冠」になります。

この「樹冠」のデータを使って、対象エリアの樹木数や蓄積量(材積量)がどのくらいなのかを推定することができます。この技術を活用して、あくまで参考程度にはなりますが、下図のようにある領域における樹木数を推定するといった活用も検討することができます。

材積量マップのイメージ(スペースシフト作成)

 

1つ1つの領域が森林を管理している区分であり、推定した本数によって色分けをしております。

 

弊社の過去の取り組みに関連した内容を↓のセミナーでご紹介しているので、合わせてご確認いただけますと幸いです。

<Space Industry Forum -PwCが考えるこれからの宇宙・空間産業->

(配信期間:2024年6月17日(月)~10月31日(木))

https://www.pwc.com/jp/ja/seminars/space-industry-forum2024.html

 


 

衛星データビジネスにご関心のある企業様は、ぜひ当社HPの お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

  • 記事作成者:永作俊(事業開発部)

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